こんにちは、大阪在住の写真家Yuto[X(旧Twitter) Instagram]です。
タイトル通り、このブログをなぜ作ったかということを書いておこうと思います。名前の通り大阪でどんな写真を撮れるのかということをテーマにしたブログなのですが、一度考えをまとめて惰性で更新することのないよう、しっかりと軸を整理しておきたいなと感じたわけです。
写真とともにつらつらと書き記していくので時間がある時に読んでいただければ幸いです。
私のプリセットと著書、そして運営している教室です。
直接のきっかけ:NipponPhotoNetで書きにくい記事が書ける
元々やっていたもうひとつのブログはテーマが広いので、大阪関連の記事ばかり増えてきそうな現状では更新できないなぁと考え新しくブログを作るきっかけとなりました。
大阪の魅力を伝えたい
大阪に良い写真が撮れるということを伝えたい時に、それ専用のブログのほうが伝えやすいとともに、大阪で写真を撮る時に調べ物をした時に情報がまとまっているとよりわかりやすい形で伝わるかなと感じました。
これらのことがきっかけとなり、ブログを作るに至りました。
そもそも都市風景が好き
大阪写真に特化したブログ作るのはわかったけどさ、そもそもなんで大阪で撮ってんのっていう話です。
僕自身は幼少の頃からゴジラ…に出てくる”街並”や、シムシティ(都市を作っていくゲーム)が好きでした。
なにがきっかけで好きになったのかはわかりませんが、自分の出身地である三重県は大都市と呼べるような街はないので、単純に日常生活で見ないような高層ビルやジャンクションなどに憧れがあったのだと思います。
そんな感じだったので地理の教科書や図鑑に出てくるような東京新宿の高層ビル群や丸の内周辺の航空写真は食い入るように見ていたのを覚えています。
さて、実際の都市風景とのふれあいはどうだったかというと、名古屋は父親にちょくちょく連れていってもらっていたものの、1999年に「JRセントラルタワーズ」が建つまでは高層ビルと呼べるようなビルはほとんどなく、思い描いていたような大都市像はそこにはありませんでした。
僕にとってはじめての高層ビルは恐らく大阪梅田の高層ビル群です。家族旅行で四国に行く時に大阪都心を経由して行ったのですが、父の車の後部座席で寝っ転がりながら夜の大阪の街並みを眺めていました。たぶんヒルトンホテルのビルだったんじゃないかな?と思ってますが、自分の視界いっぱいに広がる高層ビルと夜ならではの航空灯が点滅している光景は感動ものでした。
そこからはっきりした記憶は残っていませんが、中之島のビル群をすり抜け(当時高層ビルがあったか知らんけど)神戸まで行ってフェリーで四国に渡るみたいなルートでした。まぁとにかく高速道路から見える高層ビルに感動していて、それが僕が大都市らしい風景とはじめてふれあった瞬間でした。
大人になっても都市風景好きは変わらなかった
小中高大と一通り学校らしい学校を出ていよいよ社会進出となっても大都市への憧れは無くなりませんでした。写真をはじめたのも社会に出てからですが、やはり東京や大阪、名古屋など大都市で写真を撮るのは楽しかったですね。巨大なビルを見て写真のイロハも全くなく何が撮りたかったのかよくわからなかったものを大量生産しましたが、大都市というものは自分にとって夢を与えてくれる存在でした。
大阪で写真を楽しむためには?
そんなこんなではじめた写真でしたが、2023年現在写真歴は13年以上となりました。
世間ではInstagramが普及したことにより写真ブームがはじまりましたが、残念ながら大阪というフィールドで写真を撮る人は未だ少ないのです。
写真展やSNS、フォトコンテストなどを通じて全国の写真愛好家と繋がった今、大阪付近に住んでいる人からよく聞くのは、大阪では写真を撮らずに近隣の府県に行くことが多いということでした。
理由としては京都、奈良、兵庫など日本らしい伝統や絶景がたくさんあるところが多く非常に魅力的だからということであり、かつ大阪には撮るものはそれほどないというのが比較的多い意見でした。
特に大阪生まれの人であれば都市風景はずっと見ているものであり、今更憧れのようなものはほとんどないでしょう。僕自身も三重県で育っていたため、田んぼがずっと広がっている光景にそれほどテンションが上がることはありません。むしろ何もないなって考えてしまいます 笑
だからこそ、そういった理由で大阪を撮らないということは理解できます。
ただし、ストリートスナップや建築の写真が好きであれば、都市風景に憧れがあるかないかということは関係がなくなります。むしろ大阪であれば人や高層ビルが多いのでそういった写真を撮ることに向いている場所になります。もっと都市規模が大きい東京に行けばええやんってなる人もいるかもしれませんが、普段の生活が関西圏やそれより西側であれば大阪のほうが手軽に来れるわけですし、大阪の建物や街並は大阪にしかないので、一筋縄でいくものではありません。
そもそも写真とは本来撮りたいイメージが先にあって、それに対して被写体選び、天候や時間、撮影設定、レタッチなどでアプローチをかけていきます。大阪で撮らない理由はさまざまなものがあるとは思いますが、総じて「撮りたいイメージがない(見つかっていない)」ということになります。逆に言えば大阪で撮りたいイメージがあれば大阪で撮るわけです。
僕自身は大阪に住み、写真作家として活動を続ける中で、幼少の自分に大きな影響を与えた大阪という街の魅力を探しています。そういう背景があるからこそ、自分であれば魅力ある大阪を切り取れるのではないかとチャレンジすることにしてみました。
そのためにはまず大阪という街を知る必要があります。そのうえで実際に生活をしているということは重要なステータスであり、あちこち繰り出して撮りたいイメージが出てくるような場所を探して写真を撮っていこうと思ってます。
大阪で写真を撮る時に唯一無二の参考書にすることを目標とする
撮りたいイメージを見つけるためには実際に現地に赴く他に、SNS、ブログ、写真雑誌、書籍、写真集、写真展、コミュニティなど様々なメディアがある中で、現代ではSNSの使用頻度が高いのではないかと思われます。
しかしながらSNSは写真単体で投稿されているものがほとんどであり、特定のテーマに沿ってまとめられているケースは少ないです。アカウント自体で特定のテーマを持って運営しているユーザーも多いですが、やはり完全特化されたものは少ないのが現状であり、その中でも大阪の写真に特化したメディアというものはほとんどないどころか、知っている限りではありません。
そういう現状がある中で、自分が大阪で撮影したことを記録していくことと同時に、趣味で写真を撮る人たちにとって、こんな写真の撮り方があるのかとか、こんな場所があるのかということを伝えていけるメディアを作れないかなと思ってできたのがOSAKA PHOTO YADEになります。
僕の撮影スタイルは特定のジャンルの写真を撮り続けるわけではなく、都市風景・ストリートスナップ・建築物・ポートレート・花など撮れそうなものは色々撮っています。そういった意味でも大阪で写真を撮る魅力をバリエーション豊かに伝えられるのではないかと思うとともに、色々な写真の撮り方を楽しめるのも大阪の魅力なのではないかなと思います。絶景を撮ることはもちろん、身近なものまで撮れることこそ、大阪で撮影するということの魅力なのかもしれません。